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高血圧、忍び寄る敵! 脳の健康を守る第一歩

院長 豊山弘之  2024年10月

「血圧は毎日測った方が良いのでしょうか?測るとしたら何時が良いのでしょうか?」「血圧の薬は一度始めたらやめられないのですか?」など、診察室で患者さんからよく質問をいただく内容です。

血圧管理に熱心に取り組む方が多く、いつも感心しております。糖尿病や脂質代謝異常管理に比べると、血圧は自宅でも測定できるため、脳の健康管理の第一歩となるかもしれません。

ご質問には「ライフスタイルに合わせて、無理に測定に時間を割く必要はありません。傾向を把握できれば十分です。」「薬は絶対的な治療法ではなく、生活習慣の改善によって卒薬される方もいらっしゃいます。」とお答えしております。

こまめに計測されている方は、食事や運動に気を使い、健康志向が高く血圧コントロールが良好な傾向にあるように思います。

脳の健康と高血圧

我が国では、戦後1930年代頃までは脳卒中が死亡率の第一位でした。その当時は血圧コントロールが不十分で、減塩の意識も薄く、贅沢病ともいわれた糖尿病が少なく、むしろ低栄養な人口割合が多かったため、高血圧性脳出血の罹患率が高かったのです。しかし食習慣の変化によって脳卒中による死亡割合は年々低下し、現在では第4位となっています。

私が脳神経外科の研修医だった30年以上前は、4050歳代の高血圧性脳出血が非常に多く、日常的に緊急手術を行なっていました。現在ではその多くが脳梗塞に変わり、高齢化も相まって認知症との関連を考える必要もあり時代の変化を体感しています。
 どの時代においても、脳の健康における血圧管理の重要性は変わりありません。現在でも60歳以上の2人に1人が高血圧だと言われています。

目標血圧と指標

目標血圧は「上は130,下は80です」とお伝えし、年齢や患者さんの背景に応じて、これよりも高くても良いか、低い方が良いのかを説明しています。

「普段は低いのになぜか病院では高い。ここの血圧計は壊れているのでは?」

などとおっしゃる方も多いのですが、医療機関での血圧が上がってしまう「白衣高血圧」や、逆に普段の生活で高血圧が隠れている「仮面高血圧」があります。まずは日常の血圧の記録を記録することをお勧めしています。高血圧はある日突然気づくこともある「忍び寄る敵」であり、傾向を知ることが非常に重要です。

対策と予防

まずは減塩から始めましょう。外食が多いと塩分過多になりがちですが「醤油やソースをほとんどつけない」「味噌汁を半分しか飲まない」といった薄味に慣れることや、塩味の代わりに酢や香辛料で風味を補うなどを試してみても良いでしょう。

 以前のコラムでも紹介いたしました

6月号:人はなぜ塩分を好み求めるのか?」 

3回程度、15分で構わないので軽い運動習慣や、一日7時間程度の睡眠を心がけましょう。喫煙は論外です。

薬を飲みたがらない方も多くいらっしゃいますが、降圧剤は生涯服用してもほとんど害になることはありません。むしろ、高血圧を放置することに比べれば、薬剤治療を続ける方が圧倒的に安全なのです。

気温が下がるこの季節は血圧が変動しやすくなります。少しの意識を持つことで、脳の健康を維持できるかもしれません。良い血圧を保ち、健康な脳をめざしましょう!


図:厚生労働省HPより抜粋

Photo by Hiroyuki Toyama